みなさんは、PP加工って聞いたことはありますか?
この記事ではPP加工について解説をします。
PP加工とは、紙の表面にポリプロピレンの透明フィルムを熱で圧着させる表面コーティング加工の一種です。
本・冊子の表紙やカバーなどによく用いられ、耐久性が増して表面に傷がつきにくくなります。
表面をコーティングするため、擦れによる印刷面の傷や色移りを防ぎます。
PP加工を施すことで、発色がはっきりとして鮮やかな仕上がりになります。
コーティングによって光沢や高級感でるため、見栄えを重視するものにぴったりです。
また、PP加工の注意点がいくつかあります。
紙の片面のみにPP加工をしたり、薄い紙にPP加工をすると紙が反ってしまう場合もあります。
薄い紙にPP加工を施すと、紙にシワがよってしまうことが多くて製作が難しいです。
PP加工を施すと、印刷物の色濃度が濃く見えるようになります。
細部まで色にこだわりたい場合は、サンプルを請求したり、試し刷りを行うなどして色の見え方の違いを確認しましょう。
PP加工は、圧着するPPフィルムの種類によってさまざまな種類があります。
多くの印刷会社で扱われているのは「グロスPP」と「マットPP」です。
グロスPPは、表面につやのあるフィルムを使用したタイプです。
グロスPP加工を施した用紙の表面は、つやつやして光沢感があります。
この加工は、印刷物に使われている色彩をより鮮やかに見せたいというときにおすすめです。
マットPPは、表面のつやを抑えたフィルムを使用したタイプです。
マットPP加工を施した用紙の表面は、さらさらとした手触りに仕上がります。
この加工は、表面の光の反射を抑えて光沢をなくし落ち着いた印象になるため、
シックな雰囲気や高級感を演出したいというときにおすすめです。
PP加工は紙を傷や汚れから守ってくれます。
グロスPPとマットPPのどちらを選んでも、大きくイメージが変わりますよね。
様々な加工方法の中から目的によって、適切な加工を選択していきましょう。