2022.12.08

モアレとは

みなさんは、モアレという言葉を聞いたことはありますか?
この記事ではモアレについて解説をします。

モアレとは、規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせたときに発生する縞模様のことです。

語源はフランス語でmoiré(モワレ)、干渉縞(かんしょうじま)とも呼ばれます。
基本的に印刷物はCMYK4色の網点(ドット)がそれぞれ違う角度で構成されていて、色の濃さを網点の大小で表現しています。
モアレは規則正しく分布した線や点などが、印刷時に網点が重なり合うことで発生し、データ上では見えない縞状の模様が現れます。

モアレが発生する原因をみていきましょう。

・画像の拡大や縮小
 画像サイズを拡大・縮小することで、網点の角度が変わってしまいアンチエイリアスがかかってしまいます。
・細かい模様などの表現
 網点で作られたグラデーションや細かな編み目、水玉模様などは印刷の際に網点が干渉しやすく、モアレが発生する可能性があります。
・スキャンした画像データ
 スキャナーで取り込んだ画像を印刷に使っている場合、スキャニングした印刷物の網点と印刷の網点が干渉して
 モアレが発生してしまいます。
・トーンを用いた画像データ
 異なる模様のトーンを重ねることによって、不均一な模様を作り出してしまいます。

モアレの発生を防ぐためには、画像処理ソフトを使って編集したり
モアレ防止機能がついているスキャナーを使用したり、解像度の調整をしたりしましょう。

モアレは意図せず発生することがあり、印刷物のデザインにも大きく影響します。
モアレについて正しく理解し、効果的に防いでいきましょう。

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