みなさんは、スミベタをご存知ですか?
この記事ではスミベタについて解説します。
スミベタとは、K(ブラック)100%の黒色のことを指します。
K『黒』の1色だけで表現する黒をスミベタと言います。
スミベタはKの1色だけなので、インクのズレは心配ないでしょう。
基本的な黒色で、文字や細かい線を印刷するときに適しています。
K100%の黒を使用した際はオーバープリントに注意しましょう。
印刷会社の設定により、K100%のデータには自動的にオーバープリントが適用されます。
オーバープリント処理によって、下に重なって印刷された他の色が透けて見えてしまうことがあります。
K100%にC (シアン)など他の色を1%足して作成するか、CMYの他の色を少しずつ足したリッチブラックを使うことで、
このオーバープリントを防ぐことができます。
スミベタは広範囲にベタ塗した際にピンホール(白抜け)という現象が発生しやすくなります。
一口に黒と言っても、印刷で表現される黒は3種類あります。スミベタは、その3種類の黒のうちの1種です。
それぞれの黒の違いをよく理解して、目的や用途にあった黒を選び、原稿データを作成しましょう。